親子や親族間での任意売却は可能ですか?

■親子や親族間での任意売却は可能ですか?
「このままでは自宅を競売にかけられてしまう…」このようなピンチを救うため、子供、親、親族などが任意売却でその家を買ってあげるということはできるのでしょうか?

■購入に住宅ローンの利用が困難
例えば、住宅ローン返済中の親御さんの自宅がローン滞納で競売にかけられそうになった場合、息子さんが買主になれば実質的には自宅は失わずに済みます。
しかし住宅ローンの場合、金融機関と保証会社との間の保証契約に「貸付対象物件の売主が申し込み本人の配偶者、親、子のいずれかである場合、保証の対象とならない」という項目があり、身内の不動産を買うためには住宅ローンが利用できない場合がほとんどです。
誤解を避けるために申し上げておきますと、この場合でも住宅ローンの利用は不可能ではありません。ただ「保証会社が保証を引き受けないので、ほとんどの金融機関が住宅ローンの融資を断る」ということです。
もちろん、「幸い十分な蓄えがあるので、現金で一括して購入する」ということであればまったく問題はありません。

■親子間売買でもローンをつける金融機関もある
ただし、このような状況でもローンを組む側の信用力によっては、ノンバンクなど一部の金融機関では住宅ローンを受け付けてくれるケースがあります。「保証人を立てる」という手段も有効でしょう。
とはいえ銀行などの一般的な住宅ローンに比べてやや金利が高めであるという傾向は確かにみられます。

■素人の画策は非常に危険!まずはプロに相談を
一般に、親子・親族間の任意売却の最大のメリットは「将来家を買い戻せる確率が高いこと」です。中途半端な聞きかじりの法知識をもとに「身内同士でなるべく安く売却して任意売却による金融機関への返済額を圧縮し、後でラクに買い戻そう」などとあまり安易には考えないほうがよいでしょう。任意売却は債権者の理解と協力なしには成立しません。

そしてこういうケースでは「親子・親族間売買でも住宅ローンを組んでくれる金融機関を探し、交渉する」といったデリケートな問題を含んでいますから、なるべく早く任意売却専門の不動産会社に相談をして「住宅の売却~買戻しまでのコストを最小に抑えるためのトータルな計画」を策定していただきたいのです。

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