■任意売却したのに借金が残ってしまったら?
「住宅を任意売却したのにまだ住宅ローンが支払いきれない」という場合は債務が残ってしまいます。これを「残債」または「残債務」といいます。
■残債の債権は債権回収会社へ
任意売却が成立した時点で、住宅ローンの債権はローンを組んだ金融機関から保証会社へ移行しているものと思われます。不動産が売却されると、その代金は不動産業者を通じて保証会社に渡されますが、金額が足りず住宅ローンの完済ができなかった場合、保証会社は債務者に対して残債の一括請求を行います。一括返済ができなかった場合、債権は保証会社から債権回収会社(サービサー)へと移行します。
■残債は「債権という商品」として売買される
サービサーは住宅ローンの残債を「債権」という商品として業者間で売買します。
任意売却で自宅を手放した債務者にはそれほど強力な返済能力がないのが普通です。かといってサービサーは悪質なサラ金の取り立て屋のような違法行為や、債務者の生活を脅かす非常識な手段まで使って返済を迫ることはできません。また、担保である不動産は売却してしまっています。このような債権を無担保債権といい、サービサーには強硬な回収手段がありません。ですから債務者からは気長に無理なく少しずつ返済していただくしかないのです。
■債権者から逃げてはいけません!
サービサーが強硬な回収手段を持たないからといって、返済から逃れようと思ってはいけません。債権が無効になる時効が成立するまでにはずいぶん長い年月がかかります。「返す意志はあるが少しずつしか返せない」という姿勢をみせているうちはサービサーも無理な催促はできないのですが、「返す意思がない」と見なされると給料の差押え(強制回収措置)などという非常手段に出るサービサーも存在します。
せっかく住宅ローン逃れて晴れて自由の身になれるチャンスを、コソコソと人目を避け電話の音にもおびえるような生活にしてしまってはいけません。月々1万円でも2万円でも無理のない範囲で返済し続ければ、あなたの生活がそれ以上脅かされることはないのです。
■任意売却後もお手伝いいたします!
私たちは、お客様の任意売却が成立してもしも残債が出た場合も、なるべくお客様に有利な返済条件で和解が成立するよう債権者との仲介をします。
任意売却を任せる不動産業者選びは「引っ越し代が出るか出ないか」だけの問題ではありません。私たちはお客様を「その後の人生を前向きに夢を持って生きてゆける」状態にまでお手伝いさせていただくことで世の中に貢献させていただきたいと考えています。