「自己破産」という再生への道

■「自己破産」という再生への道
「破産」という言葉の響きには、破滅、再起不能、無力者の烙印…といった絶望的なイメージを持っている方もおられると思います。しかし自己破産は再生のための救済措置でもあるのです。

■破産=絶望ではありません。
□自己破産とは
自己破産を申し立てて免責が確定すればすべての債務の責任を免れることができます。金融業者による取り立ては一切認められません。戸籍や住民票に破産の事実が記されるということもなく、社会人として不名誉や辱めを受けるというわけでもありません。

□債務からは解放されるが……
とはいえ、破産によるペナルティがまったくないわけではありません。弁護士などの士業、および他人の財産を管理する職種には就けなくなりますし、当面の生活費以外の現金、有価証券、自動車、不動産などすべての財産を失うことになります。
なお、以前は破産すると復権までの間は会社役員や取締役にはなれないという規定がありましたが、2006年の新会社法施行によってその規定は廃止されました。

■破産の前に打つ手があるのではありませんか?
□破産は本当の「最後の手段」
上記のように、自己破産の実態は厳しくはあっても絶望とは程遠いものです。
ですから債務者の皆さんには「最悪の状況がそうであるならば、勇気を持ってもっとよりよい選択ができるのではないか?」という勇気と希望を持っていただきたいのです。

□早ければ早いほど打つ手は多くなる
財産や失うものが何もない方であれば自己破産は手っ取り早い問題解決方法でしょう。しかし失いたくない財産や生活があるのなら、無理に自己破産を急がなくてももっと有利な選択肢を選ぶ余裕はあります。住宅ローンが返済不能になり、そのままズルズルと催促を待っているような状態であれば、今すぐ行動を起こしましょう。

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「先手必勝」という言葉は債務問題にも当てはまります。嫌なことから目をそむけ、問題解決を一日延ばしにしているうちにとうとう住んでいる家を競売にかけられる……こんなみじめなことはありません。
勇気を持って、専門業者や専門弁護士にすぐに相談に行きましょう。「恥ずかしい」とか「軽蔑されるのでは…」「見捨てられるのでは…」などと迷っている場合ではありません。
世の中には深刻な問題を抱えた人は山ほどいます。そういう人たちを支援し、問題解決の手助けをするために多くの専門家がいるのです。
お金の問題は、時の運。一生懸命働いてきた結果がそうであるならば、住宅ローンの延滞もやむを得ない運命ではありませんか。
現実を現実として受け止め、勇気を持って問題解決のための行動を今すぐ始めましょう。

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